最近たまたま続けて読んだ2冊の本に,リチャード・ドーキンスの「遺伝子の川」というのと,梅原猛の「人類哲学序説」というのがあります。私のいい加減な理解力では,前著が科学絶対主義なのに対し,後著が脱科学絶対主義とでもいうような内容でした。どちらもあっという間に読んでしまえるほどで,たいへんおもしろいものでした。一方が生物学,他方が哲学と異なる題材を使いながらも,科学を正確に使って物事を探求し,現在の誤りを正していくおもしろさと,科学すら疑って現在の誤りを正していくおもしろさがそれぞれ味わえました。
 寝苦しい夏の夜の読書にいかがでしょうか。

宮前法律事務所